2008年 05月 17日
最近のフリスクのCMがどうにも解せん。 軸がぶれてきとる。 巷ではユーモラスでハイセンスという評価をうけているようだが、今回はそこに一石を投じさせていただく。 昔のCMはこんな感じでした。 例1) 女がタイプライターで何かの原稿を書いているが、なかなかうまくいかない。 フリスクを食べる。 失敗した紙を後ろに投げたらゴミ箱に入った。 例2) 女がヘッドスピン(頭でくるくるまわるダンス)の練習をしているが、なかなかうまくいかない。 フリスクを食べる。 練習中にポケットから落ちたコインがくるくるまわった。 例3) 男がアーチェリーをしているが、なかなか的にあたらない。 フリスクを食べる。 外れた矢が的の向こうにあった林檎を射止めた。 特に分かりやすいものを三つ挙げましたが、他のものも基本的にはこのパターンだったと思います。 これらの共通点は、 何かに挑戦している人がフリスクを食べるとそのこととは全く関係ない別のすごいことが起こってしまう、 というところで、そこにこれらのCMのインパクトがありました。 ですが、近頃のCMはどうでしょうか。 例4) 女がヌンチャクで運動をしているが、男が「アチョー!」とか言ってうるさい。 フリスクを食べる。 ヌンチャクがすっぽぬけて男の口にささり、黙らせることが出来た。 例5) 医者が患者の胸に聴診器をあてているが、全く音がきこえない。 フリスクを食べる。 聴診器を自分の耳にあててなかったことに気づき、音を聞くことが出来た。 例6) 男が建物に侵入しようとして、よじのぼるためにロープを引っ掛けようとするが、なかなかうまくいかない。 フリスクを食べる。 ロープが解錠レバーに引っかかってドアが開き、侵入できた。 初めに上げた三つの例とは明らかに違います。 フリスクを食べることによって、予想していなかったことが起こるというところまでは一緒ですが、 それによって当初の目標が達成できてしまっています。 目的と結果がつながってしまっているのです。 だからといって面白くないCMだというわけではないんですが、 僕は昔の、やっぱりだめだったけどパターンの方がインパクトがあったように思えます。 CMの軸を一度決めたのならそこは貫き通して、もしネタが切れたんだったら、 全く別のCMにしてほしかったですね。
by seven_spot
| 2008-05-17 00:19
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