2008年 07月 18日
私たちは、地震でも起きない限り地面は止まっているものと認識しています。 もちろんマクロ的に見ると地球は運動をしていますから、そうではないことを知っています。 地球は自転し、かつ太陽の周りを公転しています。 ここでふと、私たちは宇宙空間を一体どれくらいの速度で運動しているのかいう疑問が生じます。 1905年、アインシュタインによる特殊相対性理論の誕生以来、 宇宙において絶対的な座標系は存在しないというのが宇宙物理学の定説とされています。 宇宙には静止している系は存在しないということです。 速度というのは相対的なものであるため、何かから見て時速何キロというふうにしか記述できません。 とすると、宇宙には止まっているものがないのですから、 私たちの宇宙における速度というのは算出しようがないということになります。 ですが、今回はそんなことは無視して、私がグーグルとウィキペディアと電卓を 駆使して計算したその結果を発表したいと思います。 まず、地球が宇宙の中でどういう区分に属しているかと言うことから始めます。 地球は太陽系を構成する惑星の中の一つです。 太陽系は主に、恒星である太陽と、地球を含む七つの惑星と、一つの準惑星で構成されています。 そして太陽のような恒星が約2000億個も集まって、天の川銀河という銀河を構成しています。 天の川銀河は円盤状の星の集団です。 地球の属する太陽系はこの円盤のなかにいるので、 私たちは天の川銀河をの夏の空に見える白い帯として見ているのです。 さらに、銀河系が連なって銀河団や銀河群が形成され、 銀河団や銀河群が連なって超銀河団が形成され、 超銀河団が連なってグレートウォールが形成されるそうです。 ここまで来るともう意味が分からなくなってきます。 話を速度に戻します。 ご存知のとおり地球は自転しています。 1日24時間かけて、ちょうど一回転します。 赤道面での直径は12756.3kmなので、赤道の長さは円周率をかけると、約4万kmになります。 仮に私たちが赤道上にいるとすると、24時間で4万km移動していることになるので、 約1700km/hの早さで運動していることになります。(秒速にすると約450m/s) 参考までに、飛行機の速度は約900km/hなので、それよりも高速で、 音速(約340m/s)よりも高速で地表は自転しています。 (冒頭に述べた通り、宇宙に絶対座標系は存在しないので、この場合は例えば地軸に固定された座標系での話になります。 以下も同様にして、都合のいいところを静止座標系にしています。) そして地球は自転しながら太陽の周りを1年かけて公転しています。 平均公転半径は約150000000kmなので、円周は約940000000kmとなり、 その速度は約110000km/hとなります。(=約30km/s) とんでもない速さで地球は公転しているんですね。 さらに、太陽系も天の川銀河のなかを周回しており、その速度は約790000km/h(=約220km/s)。 さらにさらに、天の川銀河系は約2000000km/h(=約600km/s)で宇宙空間を運動していると考えられているそうです。 まとめますと、私たちが止まっていると感じるこの地表は450m/sで運動しており、 地球自体は30km/sで、太陽系は220km/sで、天の川銀河系は600km/sというものすごい速さで 宇宙空間を移動しているということらしいです。 100m走では「コンマゼロ何秒差だ!」とか言ってるのにね。 やっぱり宇宙ってスケールが違います。 また機会があれば宇宙ネタに挑戦しましょう。
by seven_spot
| 2008-07-18 00:27
| 雑記
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